2010年3月15日月曜日

iPS細胞、がん治療への応用研究が加速 東大や理研

 弱った免疫細胞をiPS細胞を使って対外で増殖させ免疫細胞に転換させるという画期的方法が開発されつつある。がん細胞をiPS細胞に変え、腫瘍化を防ぐ研究なども始まっているそうな。早く実用化して欲しいです。
 新型万能細胞(iPS細胞)をがんの治療に応用する研究が活発化してきた。東京大学はがん患者の弱った免疫細胞からiPS細胞を作って増やし、再び免疫細胞に育てて患者に戻しがんを攻撃させる研究を進める。理化学研究所もiPS細胞から作った免疫細胞の働きを動物実験で確かめる。大阪大学はがん細胞をiPS細胞に変え、腫瘍(しゅよう)化を防ぐ研究に取り組む。

 東京大学の中内啓光教授と金子新助教らは血液中の免疫細胞の中核をなす「T細胞」を健康な人から採り、3~4個の遺伝子を入れてiPS細胞を作製。これにたんぱく質などを加え、再びT細胞を作ることに成功した。がん細胞を攻撃する働きに関連した遺伝子も、元の細胞と同じであることを確認した。

2010年3月5日金曜日

若い女性襲う「子宮けいがん」の予防について

本日の特報首都圏で以下のことが放送されていた。
私にも年頃の娘がいるが是非予防ワクチン接種を受けさせてやりたい。もう癌はたくさん。

子宮の入り口に発症する、子宮頸(けい)がんは、年間1万5千人がかかっていると言われ、日本では1日10人が子宮頸がんで死亡しており、中でもも30代女性の患者数は最近10年間で倍増しています。
人気歌手だったZARDの坂井泉水さんも子宮頸がんが原因で亡くなりました。

子宮がんは子宮の奥にできる子宮体がんと子宮の入り口にできる子宮頸がんの2種類がありますが、子宮頸がんは性交渉によりヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することで発症し、特に若い女性は子宮頸がんの進行が早く、欧米では「マザーキラー」と呼ばれるほど重症化して命を落とす危険が高く、手術では、子宮を摘出しなければならないなど「心の傷」も多く負うことになります。

今回の特報首都圏では、娘を子宮頸がんで亡くした米山節子さん(東京都北区在住)が紹介されましたが、娘の朋恵さん(当時27歳)は結婚したばかりで、結婚前に子宮頸がん検診を受けており、その時は陰性だったものの、5か月後に不正出血があり、仕事が忙しく病院に行けないまま数か月が経過し、病院に行った時には、がんが全身に転移して子宮を摘出しなければならないほどの重症で、余命数か月と診断されたとのことです。

また、今回の特報首都圏で紹介されたもう一人の女性(32歳)は子宮頸がんの手術は成功したものの、卵巣を摘出した影響で頭痛・めまいなど更年期障害と同様の後遺症が出て、薬を今後40年間にわたり飲む必要があるとのことでした。その女性は「未婚」「子どもを産めない」「お腹の傷」「仕事もできない」悩みを抱え、子宮頸がんに対する偏見をなくそうと子宮頸がんに対する啓蒙活動を行っています。

子宮頸がんの予防はワクチン接種が有効とされており、今回の特報首都圏では、東京都品川区の小児科クリニック(鴻田次章医師)でワクチン接種を行う親子の様子が放映されましたが、子宮頸がんのワクチン接種は保険適用がなく、全額自己負担のため、半年間で2回ワクチン接種を行い、ワクチン接種3回で6万円と費用が大変高く、このクリニックで子宮頸がんのワクチン接種を行った人は15人だけでした。

子宮頸がんは女性なら誰でも感染するリスクがあるにもかかわらず、子宮頸がん検診の受診率が欧米が80%前後に対し日本は24.5%と低く、子宮頸がんのワクチン接種も全額自己負担で昨年末に開始されたばかりで、今回の特報首都圏に出演した宮城悦子医師は「子宮頸がんのワクチン接種は初婚前の11歳~14歳の時期が効果があり、国は方針を打ち出すべきで、子宮頸がん検診は最低でも2年に1回受診してほしい」とコメントしていました。
※子宮頸がんのワクチン接種はオーストラリアやイギリスなどでは無料

2010年3月4日木曜日

先端がん治療、海外に 文科省が中仏などに技術供与

今月始め、重粒子線を利用したがん治療の記事が掲載されていた。
この方法によると、炭素の原子核を高速近くまで加速し、一気にがん細胞に当てることで遺伝子を傷つけて破壊するらしい。従来の放射線治療よりも威力が2~3倍強く、患者の体を装置に固定し、誤差1~2ミリでがん病巣だけを狙い撃ちするとのこと。
全身転移している私にも効くかな~。もし可能ならやってみたいな、はやく病気を治したいものね。

 文部科学省は日本が先行するがんの放射線治療法「重粒子線がん治療」の世界各国への普及に力を入れる。5000例超の治療実績を持つ同省所管の放射線医学総合研究所(千葉市)が3日にサウジアラビアの研究機関と協力協定を締結。年内に中国、フランス、ドイツの機関とも結びノウハウを供与する。日本発の医療技術で国際貢献をめざすとともに、先端機器の市場拡大と競争力向上につなげる。

 重粒子線治療技術の普及推進は政府が「ライフ・イノベーション」を戦略分野の一つに掲げる新成長戦略にも沿う。同技術は放射線の一種、重粒子線を体外から当ててがん患部を狙い撃ちする。無痛なほか手術が不要で副作用が少ない。手術の難しい脳腫瘍(しゅよう)や従来のエックス線では治しづらい体の奥のがんの治療に効果的とされる。

2010年1月31日日曜日

NHKスペシャル「働きざかりのがん」について

本日、NHKスペシャル「働きざかりのがん」という番組の再放送があった。

どうせありふれた番組だろうと、途中からなにげなく見だしたところ、目が離せなくなってしまった。

特に印象的だったのは、やはり癌で亡くなった千葉敦子さんの「死への準備日記」に関連して、癌患者は、いつ死ぬか判らないので、10年生きたときのプラン、5年生きたときのプラン、1年生きたときのプラン、半年生きたときのプラン、それぞれについて人生計画を立てておくことが肝要である、とのくだり。

転移がん患者の場合、「生きるより死ぬ確率の方が高いので、いつ死んでも悔いが残らないように計画をたてて今を生きるべきだ」と理解した。

転移した場合は生存確率の方が小さいのだから、あたりまえのことであるが、彼女のこの気概のりっぱさには「とてもかなわないなあ」とも少し感じた。

そんなに強くなれないよ~。

2010年1月9日土曜日

がん治療装置の性能向上 粒子線技術

7日、三菱電機はがんの治療装置の性能を高める技術を開発したとのこと。体内のがん組織を狙い撃ちする「粒子線治療装置」と呼ぶ機器に組み込む。粒子線が届く深さなどをきめ細かく制御し、がん周囲の正常な組織を傷つけないようにする。群馬大学で今年度中に稼働する装置から実用化する。新技術の有用性などを広く医療機関に訴え、国内外での受注増につなげる。

粒子線治療装置が稼働・準備中の治療施設は国内で10カ所あり、三菱電機は6カ所の装置を担当。このうち今年度中に稼働する群馬大学と来年度の稼働を計画している福井県の施設の装置に新技術を組み込むらしい。

2010年1月3日日曜日

乳がんリスク ビール大瓶1日1本で1.7倍?

ビールで乳がんリスクが増大するなんて信じられない!!

過度の飲酒は女性が乳がんになるリスクを高めるという大規模疫学調査の結果を、厚生労働省研究班(主任研究者=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)がまとめ、先月25日に発表した。1週間にビール大瓶7本を超える量を飲む人は、全く酒を飲まない人と比べ、乳がんリスクが1.75倍に高まるという。

研究班の岩崎基・国立がんセンター室長らが、岩手、秋田など9府県の40~69歳の女性約5万人を平均約13年間追跡し、飲酒量と乳がん発症リスクとの関連を調べた。追跡期間中に572人が乳がんを発症した。

対象者を(1)過去に(酒を)飲んでいた(2)飲んだことがない(3)時々飲む(月に1~3日)(4)週にエタノール換算で150グラム以下の飲酒(5)週に同150グラムより多い飲酒――の5グループに分けて発生率を調べたとのこと。