2010年3月5日金曜日

若い女性襲う「子宮けいがん」の予防について

本日の特報首都圏で以下のことが放送されていた。
私にも年頃の娘がいるが是非予防ワクチン接種を受けさせてやりたい。もう癌はたくさん。

子宮の入り口に発症する、子宮頸(けい)がんは、年間1万5千人がかかっていると言われ、日本では1日10人が子宮頸がんで死亡しており、中でもも30代女性の患者数は最近10年間で倍増しています。
人気歌手だったZARDの坂井泉水さんも子宮頸がんが原因で亡くなりました。

子宮がんは子宮の奥にできる子宮体がんと子宮の入り口にできる子宮頸がんの2種類がありますが、子宮頸がんは性交渉によりヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することで発症し、特に若い女性は子宮頸がんの進行が早く、欧米では「マザーキラー」と呼ばれるほど重症化して命を落とす危険が高く、手術では、子宮を摘出しなければならないなど「心の傷」も多く負うことになります。

今回の特報首都圏では、娘を子宮頸がんで亡くした米山節子さん(東京都北区在住)が紹介されましたが、娘の朋恵さん(当時27歳)は結婚したばかりで、結婚前に子宮頸がん検診を受けており、その時は陰性だったものの、5か月後に不正出血があり、仕事が忙しく病院に行けないまま数か月が経過し、病院に行った時には、がんが全身に転移して子宮を摘出しなければならないほどの重症で、余命数か月と診断されたとのことです。

また、今回の特報首都圏で紹介されたもう一人の女性(32歳)は子宮頸がんの手術は成功したものの、卵巣を摘出した影響で頭痛・めまいなど更年期障害と同様の後遺症が出て、薬を今後40年間にわたり飲む必要があるとのことでした。その女性は「未婚」「子どもを産めない」「お腹の傷」「仕事もできない」悩みを抱え、子宮頸がんに対する偏見をなくそうと子宮頸がんに対する啓蒙活動を行っています。

子宮頸がんの予防はワクチン接種が有効とされており、今回の特報首都圏では、東京都品川区の小児科クリニック(鴻田次章医師)でワクチン接種を行う親子の様子が放映されましたが、子宮頸がんのワクチン接種は保険適用がなく、全額自己負担のため、半年間で2回ワクチン接種を行い、ワクチン接種3回で6万円と費用が大変高く、このクリニックで子宮頸がんのワクチン接種を行った人は15人だけでした。

子宮頸がんは女性なら誰でも感染するリスクがあるにもかかわらず、子宮頸がん検診の受診率が欧米が80%前後に対し日本は24.5%と低く、子宮頸がんのワクチン接種も全額自己負担で昨年末に開始されたばかりで、今回の特報首都圏に出演した宮城悦子医師は「子宮頸がんのワクチン接種は初婚前の11歳~14歳の時期が効果があり、国は方針を打ち出すべきで、子宮頸がん検診は最低でも2年に1回受診してほしい」とコメントしていました。
※子宮頸がんのワクチン接種はオーストラリアやイギリスなどでは無料

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