2009年2月11日水曜日

筑波大 乳がんの増殖・転移抑制のたんぱく質発見

最近以下の新聞記事があった。

乳がん末期がん患者としては、希望の神様。
はやく実用化して欲しいの一言。

乳がんの増殖だけでなく転移も強く抑制するたんぱく質を、柳沢純・筑波大教授らが見つけた。増殖と転移を同時に防ぐことができる新しい治療薬の開発が期待される。8日付の英科学誌ネイチャー・セル・バイオロジー電子版に掲載された。
 研究チームは、標的となるたんぱく質に付着して分解を促す性質を持つ「CHIP」と呼ばれるたんぱく質に注目。マウスに乳がん細胞を移植する実験では、移植の約3週間後、CHIPの量が少ないマウスは乳がん細胞が大きな腫瘍(しゅよう)を作り、盛んに転移した。
 一方、CHIPの量を多くすると、腫瘍の形成と転移を抑えることができた。実験から、CHIPは乳がんの転移を進めるたんぱく質「SRC-3」など、多くの乳がん悪性化たんぱく質を標的にすることも突き止めた。
 CHIPは、乳腺以外の正常な細胞にも存在するため、乳がん以外のがんでも悪性化を抑えている可能性があるという。また、死亡するがん患者の9割は転移が原因とされる。柳沢教授は「転移の問題を解決することは大きな課題だった。CHIPの働きを高める技術を開発し、さまざまながん治療に結びつけたい」と話す。

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