2009年12月21日月曜日

乳がんと前立腺がんの体験談をネットで公開 NPOが記録に

 がんの体験者による「語り」をデータベース化し、映像や音声、文章で提供するウェブサイトが21日、開設された。患者や家族らに役立ててもらうとともに、医療関係者の教育に活用することも狙っている。

 ウェブサイトをつくったのは特定非営利活動法人(NPO法人)「健康と病いの語り ディペックス・ジャパン」(別府宏圀理事長)。2007年から厚生労働省の研究費で、乳がんと前立腺がんの体験者50人ずつをインタビューし、データベース化を進めてきた。
http://www.dipex-j.org/

 公開されたのは20~70代の乳がん体験者43人のデータベース。語りは「異常の発見」「乳房温存術」「病気と仕事のかかわり」など26の項目に分割、整理されている。〔共同〕(07:00)

2009年12月9日水曜日

阪大、がん抑制遺伝子活発化 - iPS細胞を応用

またまた、iPS細胞を応用したがん治療の研究成果が出た。がん患者としては希望の星である。
以下は日経の記事より抜粋。

 大阪大の研究チームはがん細胞をiPS細胞に変化させたところ、もともと持っていた「がん抑制遺伝子」の働きが強まることを実験で突き止めた。
すごい!!
山中京大教授の手法を応用したもので、細胞はがんの悪性度がほぼゼロになり普通の正常な細胞と同様の性質になった。研究が進めば、転移がんの働きを抑える新たな治療法の道をひらくと期待されている。

 阪大の森正樹教授と大学院生の三吉範克さんらの成果で、米科学アカデミー紀要(電子版)に発表する。

 あらゆる細胞に成長できるiPS細胞は、皮膚など体の正常な細胞に3~4個の遺伝子を組み入れて作る。山中京大教授が2006年に開発した。

 阪大チームは山中京大教授の手法に従い、iPS細胞作りに使う遺伝子4個を、ヒトの大腸や肝臓、膵臓(すいぞう)などのがん細胞に組み入れた。できたiPS細胞は、通常のiPS細胞と同様に神経や脂肪の細胞などに成長する能力を備えていた。

2009年11月20日金曜日

血液検査でがん検出=遺伝子の状態変化解析-来年の実用化目指す・金沢大

金沢大の研究グループは、19日、血液検査で消化器がんを検出する新たな方法を開発したとのこと。
いろいろな手法がでてくるものですね。しかも1万円以下でできるのだから、これはほんとうにすばらしい。
血液中のがん細胞由来の物質「腫瘍(しゅよう)マーカー」を調べる現在の検査と比べ発見率が高く、PET(陽電子断層撮影)などの画像診断よりも手軽に検査できるメリットがあるという。
このグループは、体内にがん細胞があると血液に異常が起きることに着眼。消化器がんの患者と健康な人の血液遺伝子を比較し、異なった状態に変化している約1000個の遺伝子を突き止めた。
検査では、2.5ccの血液を薬品処理し、特殊なチップに垂らして、各遺伝子の状態を調べる。消化器がんの患者40人を含む53人に検査を行ったところ、約90%の確率でがんの有無を判別できた。発見が特に難しいとされるすい臓がんも、高確率で判別できたという。
腫瘍マーカーでは早期がんが見つかりにくく、発見率は2~5割程度と低い。また、画像診断は発見率は高いものの、検査費用が高く大掛かりな設備が必要な上、目視で診断するため医師の技量によって精度がばらつきがちだった。
同大の金子周一医学類長は、「少量の採血で簡単に検査できるので、早期発見・治療に役立つ。1万円以下で検査できるようにして、日本のがん検診受診率向上に貢献したい」としている。
同大は特許を出願しており、石川県野々市町の医薬品製造業者とライセンス契約を締結。今後、より多くの患者サンプルを収集するとともに、肺がんなど消化器以外のがんへの応用を検討する。2010年12月には自費診療として実用化したいとしている。

2009年11月18日水曜日

抗体医薬品って?

抗体医薬品というのが製品化されるようだ。
これは体内の異物(抗原)を認識して攻撃する人間の免疫機構を利用した医薬品で、抗がん剤に比べ副作用が少ないとのこと。
夫が最近、大腸のポリープを執ったばかりなので、これを試してみてあげたいところ。

以下は記事の内容です。
 製薬大手が買収した欧米企業の技術を生かし、がん治療に使う抗体医薬品を相次ぎ発売する。武田薬品工業は米国の製薬大手から導入した大腸がん治療薬を2010年春にも日本で売り出す。エーザイは米ベンチャー製の卵巣がん薬の販売許可を12年度に米欧で申請する方針だ。欧米の製薬大手に比べ遅れている抗体医薬品で巻き返しを狙う。
 武田薬品の大腸がん治療薬は米アムジェンの日本法人を08年に買収した際にライセンス導入した新薬候補。厚生労働省に製造販売承認を申請中で10年4月の承認取得を見込む。年間売り上げ目標は検討中だが100億円程度とみられる。このほか、がん抗体薬2種類の臨床試験(治験)も国内で実施中。対象となるがんの具体的な種類は治験データを基に決め、早期の製品化を目指す、とのこと。

2009年9月29日火曜日

富士フイルムと国立がんセンター東病院、大腸がん患部を高精度撮影

夫が先日、大腸ポリープを切除したので心配。
以下の日経ニュースは心強い。

 富士フイルムは国立がんセンター東病院(千葉県柏市)と共同で、高精度で大腸がんの患部を3次元撮影する技術を開発した。内視鏡で取り出した患部の内部を、近赤外線を使って細胞レベルの高精細画像に映し出して調べられる。患部の一部を切断する従来手法に比べて見落としが防げ、病気の進行状況が詳細に分かる。内視鏡検査用の診断・撮影装置として開発を進め、2013年の実用化をめざす。

 厚さ数ミリにわたり患部の内部を撮影する。画像のきめ細かさは約20マイクロ(マイクロは100万分の1)と1個の細胞が映し出せる水準で、画像を見てがん細胞の有無やがん細胞の増殖の様子を確認する。

2009年9月28日月曜日

がん、幹細胞狙い再発防ぐ

2009年9月28日の日本経済新聞に以下の記事がでていた。
早く実用化されることを祈ります。

 「がん幹細胞」と呼ぶ細胞の研究で成果が相次いでいる。国立がんセンターと協和発酵キリンは白血病のがん幹細胞の構造を解明し、マウスの実験ではこの細胞を特殊な化合物で死滅させることに成功した。東京医科歯科大学も胃がんのがん幹細胞を見つけた。がん幹細胞はがんを引き起こす元凶と考えられ、研究成果はいずれもがんの根治薬の開発につながりそうだ。
 国立がんセンター研究所の北林部長らが発見し構造を解明したのは急性骨髄性白血病のがん幹細胞。急性骨髄性白血病は治療しても再発する場合がある。
 研究チームはこのがん幹細胞を白血病のマウスから取り除き、がん細胞も死滅させることに成功した。がん幹細胞を標的とした治療で一定の効果が確認できたのは初めてという。
 このがん幹細胞は表面に「M-CSFR」というたんぱく質がある。正常なマウスでも、このたんぱく質ができた細胞が体内で増えたマウスはすべて白血病になった。
 研究チームは協和発酵キリンが開発したM-CSFRの働きを防げる化合物を白血病のマウスに注射した。がん幹細胞が死滅した結果、がん細胞もなくなった。治療に使われている抗がん剤を与えたマウスに比べ生存期間は3倍に延びた。
 国立がんセンターの北林部長は「がん幹細胞をたたくことで再発を防ぎ根治につながる」とみている。今後、化合物を改良して治療薬の実現を目指す。
 東京医科歯科大学の深町講師らは、胃がんにもがん幹細胞がることを確認した。患者から採取した腫瘍の一部を免疫機能のほとんどないマウスに移植。マウスにできた腫瘍を取り出し分析した。構造の解明を急ぐ。
 横浜市立大学の谷口教授らは大腸がんのがん幹細胞と考えられる細胞の特徴の研究で成果を上げた。すでに分かっている細胞の目印(たんぱく質)のほかに、正常な腸の上皮細胞の表面にあるたんぱく質も多いことを突き止めた。研究チームは「正常な幹細胞からがん幹細胞が生まれる」とみており、新しい治療法につなげるため、がん幹細胞の働きを抑える方法の検討を始めた。
 成果はいずれも10月1日から横浜市で始まる日本癌学会学術総会で発表する。

2009年9月24日木曜日

夫が大腸内視鏡検査でポリープを切除

本日、夫が大腸内視鏡検査を受けたが、2つあったポリープの1つを切除した。
今年で3回目の内視鏡検査だが、去年までは様子見だったのに今回、悪化していたのかしら。
結果は10月6日の診察で説明があるとのこと。
少し心配。

2009年5月4日月曜日

<悪性リンパ腫>慢性炎症が引き金 東大チーム解明! ほんとう??

 血液がんの一種の悪性リンパ腫が起きる仕組みを、小川誠司・東京大病院特任准教授(血液腫瘍(しゅよう)学)らが解明し、5月4日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表したらしい。
ほんとかしら~? 早く実用化なればいいな。
一部の悪性リンパ腫では、胃炎など慢性的な炎症が引き金だった。炎症抑制が悪性リンパ腫の治療につながる可能性を示す成果として注目されそうだ。悪性リンパ腫は、免疫機能を担うリンパ球にできるがんで、国内で年約8500人死亡している。研究チームは、遺伝子を構成する物質「塩基」の配列の個人差を高効率で検出する技術を開発、悪性リンパ腫患者約300人で調べた。すると、主に消化管にできる「マルトリンパ腫」など2種類の悪性リンパ腫では、約2割の患者が、遺伝子A20の配列に変異があり働いていなかった。この遺伝子は、炎症発生時にリンパ球が際限なく増殖しないようブレーキ役となっている。A20が働かない悪性リンパ腫細胞をマウスに移植すると、リンパ球が異常増殖、がんを発症した。A20が機能しない悪性リンパ腫細胞も、炎症で生じる刺激物質がないと増殖せず、炎症の有無ががん細胞増殖を左右していることが判明したとのこと。<5月4日>

2009年4月10日金曜日

4月10日日経朝刊の記事:技術ウォッチ・乳がん検査 服を着たまま。島津製作所、痛みも軽減?!

乳がん患者にとっては、またまたすごい技術が開発されたようです。ほんとかしら?
記事の内容は以下のとおり。

日本人女性の患者が増えている乳がん。早期に発見すれば患者が命を落とす可能性も大きく減るため、女性に検査の受診を促すことが急務だ。そのため、課題となっていた検査への精神的負担を軽くするための機器の開発・改良が進んでいる。 「検査の時に痛みはなく、裸になる必要もない」―。島津製作所の清水公治・次世代医療事業推進グループ部長は、新しい乳がん検査装置について説明する。 同社は放射線医学総合研究所などと協力して、全身のがん検診に使う陽電子放射断層撮影装置(PET)を改良している。PETの基幹部品の検出器について部品や設計を見直し、従来よりコガタで、かつ高官どのものを開発。これを埋め込んだ新検査装置はオートバイのような乗り物を思わせ、前傾で座って目の前にあるくぼみに胸を当てるだけで検査を受けられる。 がん細胞だけに集まる薬剤の投与を受けるものの、検査にかかる時間は1時間ほど。上半身に下着を着けたままでよく、胸に無理な力を加える必要もない。精神的な苦痛は大幅に減るはずだ。がん細胞を発見する能力も従来の装置と同等以上といい、今秋には京都大学の医学部付属病院で臨床研究に乗り出す。 現在の乳がん検査は、エックス線を使ってがん細胞の有無を調べる「マンモグラフィー」という装置が主流。小さながん細胞も見つけやすく早期発見につながるものの、上半身裸になり装置にある2枚の板で乳房を上下から挟む。それほど切迫感を持っていない人は二の足を踏みがちだ。 日本での乳がん検査の受診率は1割台。欧米の7割以上に比べて低いのは検査費用への公的支援が少なく、認知度向上も途上なことのほかに、この精神的な面も原因の1つとされる。乳がんは早期発見が対策として最も効果があるだけに、敷居を下げれば受診率向上の効果も期待できる。 マンモグラフィーについても、改良研究が進んでいる。高いシェアを持つGEヘルスケアはエックス線を当てる方法を工夫。受診時の検査回数が従来の半分で済む装置を開発中だ。 東芝メディカルシステムズも、開発陣に女性研究者を積極的に登用して女性の視点を重視。乳房を挟む板に弾力を持たせ、痛みが少ない装置を製品化した。これまでの乳がん検査ではあまり使われていない超音波検査や磁気共鳴画像装置(MRI)の技術も取り入れ、負担を少なくすることにも取り組んでいる。 国内の乳がん患者は、毎年4万人のペースで増えている。検査装置の市場規模は海外を含めて1500億円程度とされるが、検査装置の普及で検診率が向上すれば、5年後には2000億円以上になるとの試算もある。今後も抵抗感を減らすための競争が進みそうだ。

▽乳がん検査 乳房で母乳をつくる乳腺細胞にできたがんの有無を調べる検査。がん細胞に特有の性質を手掛かりに見つけ出す。がん細胞が乳腺の外にまで広がっていない状態で発見できれば治療によって回復する確率が高い。日本人は欧米人に比べて30歳代など若い年齢層に患者が増えているのが特徴で、早期発見が重要になっている。

2009年4月8日水曜日

1ミリの乳がんも見逃さず、古河機械金属など、早期発見へ新装置!!

この記事の1ミリの乳がんも見逃さない、なんてほんとかしら?
でも実用化されるとすごいね。早くできるとたくさんの人が助かるよね。

古河機械金属と東北大学などの研究グループは、乳がんの早期発見につながる検査装置を開発した。全身用のがん検診に使う陽電子放射断層撮影装置(PET)を乳がん向けに小型化。大きさが一ミリメートルという小さながん細胞も発見でき、がんを見落とす恐れが少ないという。来年にも効果を調べる臨床研究を始め、早ければ二〇一二年に実用化する。
 開発した検査装置はがん細胞だけに集まる薬剤を検査を受ける人に投与し、薬剤から出る微弱な放射線をとらえ乳がんの有無を調べる。放射線をとらえる能力を高め、小さな乳がんでも発見できるようになった。
 現在の乳がん検査はエックス線を使う装置が主流で、発見できるがん細胞の大きさは同程度だが、正常な細胞との見分けが難しく、がん細胞を見落とす恐れがあったという。

2009年4月6日月曜日

乳がん転移解明に道、武蔵野大、たんぱく質の新分析法。

乳がん患者にとってはまたまた希望の話題!!

武蔵野大学薬学研究所の今井一洋教授らの研究チームは、独自開発したたんぱく質の分析法を使い、乳がんの転移と浸潤の機構解明につながる成果をあげたそうだ。乳がんの進行度や悪性度をとらえる手がかりとなるバイオマーカーの開発につながるとみられる。 研究チームが用いた分析法は独自開発のFD―LC―MS/MS法。たんぱく質の高感度分析が可能で、異なるたんぱく質の量の違いを正確にとらえられる。 へ~~っ。
今井教授らはこの分析法を使って、ヒト乳がん細胞と正常な細胞とのたんぱく質の量を比較した。その結果、乳がん細胞ではRhoシグナル促進たんぱく質と呼ばれるものが多かった。 がん細胞が転移や浸潤をするときはリンパ節などへ移動しなければならないが、移動に関係する物質として「アクチンフィラメント」という繊維状の物質が知られている。アクチンフィラメントがRhoシグナルによって破壊されて、がんが転移・浸潤するものと考えられる。 開発した分析法でたんぱく質の量を正確に測れたことにより、転移・浸潤でのアクチンフィラメントとRhoシグナルの役割を確認できたとみている。 また、アクチンフィラメントの破壊を妨げる物質が新たながん治療薬の開発につながるものと期待できそうとのこと。すばらしい!!。

2009年4月1日水曜日

ウェイル・コーネル医科大など、乳がん転移を初期に発見

米ウェイル・コーネル医科大学などの研究チームは、乳がんの転移を初期に発見するための新技術を開発した模様。患者のがん組織を染色して調べることによって、がんの転移の有無を推測できるというからすごい。 研究チームは実験動物での研究から、がん細胞、血管周囲の白血球と内皮細胞の状態が、乳がんの転移の有無によって違うことを突き止め、三十人の乳がん患者でも同様であることを確かめた。がん組織を三種類に分けて染色することで、乳がんの患者でも将来の転移を予測することができると期待している。

2009年3月27日金曜日

直腸がん向け新抗がん剤

直腸がん向け新抗がん剤が来年発売されるらしい。たくさんの直腸がん患者には朗報だ!

■新抗がん剤、来年にも発売、武田、結腸・直腸がん向け。(2009/3/27)
 武田薬品工業は二〇一〇年に日本で新型の抗がん剤を発売する。マウスに人間の遺伝子を組み込んで抗体を生み出すなどしてつくる完全ヒト型の抗体医薬で、結腸・直腸がんが対象。生活習慣病薬の国内市場は伸び悩んでおり、新薬の投入拡大で抗がん剤に収益基盤を移す狙いがある。
 同社が昨年買収した米バイオベンチャー、ミレニアム・ファーマシューティカルズのデボラ・ダンサイア社長兼最高経営責任者(CEO)が二十六日、日本経済新聞の取材で明らかにした。武田薬品が国内で販売中の抗がん剤は前立腺がんなど向けの「リュープリン」のみ。抗がん剤として今回二番目となる「ベクティビックス」は厚生労働省への承認申請済みで、一〇年にも発売する。

2009年3月23日月曜日

薬の効き目を見分ける方法を発見!!

3/23/'09の日経新聞に大腸癌の薬の効き目予測する方法が発見されたとの記事があった。
私の夫は、大腸にポリープがあるため定期検査を受けており心配だが、効き目予測できると抗がん治療の際、患者には相当負担が軽減されると思う。早く方法が確立されることを祈ります。

■日経 慶大、大腸がん、薬の効き目予測、たんぱく質、量で個人差。
 慶応義塾大学の谷川原祐介教授は大腸がんの治療薬である「オキサリプラチン」で、薬の効き目を見分ける方法を発見した。患者のがん細胞にある特定のたんぱく質の量によって効き目が違っていた。たんぱく質の量を投与前に調べれば、期待される効き目と考慮して治療できるようになる。 研究成果は二十六日から京都市で開く日本薬学会で発表する。 オキサリプラチンはヤクルト本社が市販する抗がん剤。同社は発見した方法を用いて薬を投与する臨床研究を全国十四の医療機関で始めた。 谷川原教授は患者から提供を受けた複数の大腸がん細胞を比べたところ、「S100A10」というたんぱく質の量が最大で約五倍違うことを突き止めた。がん細胞に抗がん剤を与えたところ、たんぱく質の量によって薬の効き目が違っていたという。 谷川原教授は「今回のたんぱく質は血液中に出ている可能性が高い。血液中にあれば採血で効き目を調べられ、事前に効き目を予測できるようになる」と述べている。

2009年3月9日月曜日

細胞の自食作用って??

3/9/'09の日経新聞に以下の記事が掲載されていた。
自食作用ってオートファージと呼ばれるらしい。がんの予防に役立つといいな。

■細胞内の掃除、仕組み解明 がん治療に応用も 細胞内の老廃物や異物を“掃除”して、細胞の健康を維持する「自食作用」と呼ばれる仕組みの一端を、大阪大の吉森保教授らのチームが解明し、8日付の英科学誌ネイチャー・セル・バイオロジー電子版に発表した。 自食作用を促進する物質と、ブレーキをかける物質があるのを発見。このバランスが崩れると、がんなどの異常が起きる可能性が示された。吉森教授は「より詳しい仕組みが分かれば、がん治療に応用できるかもしれない」と話している。 チームは、自食作用を担うタンパク質の一種「ベクリン」に着目。これにAtg14Lという物質がくっつくと作用が強まり、ルビコンという別の物質がくっつくとブレーキがかかるのを突き止めた。 2つの物質は複雑な仕組みでバランスを取っているとみられ、チームはこれが細胞のがん化を防ぐのに不可欠とみている。

2009年3月8日日曜日

iPS細胞のがん治療への応用

3/6の日経新聞の総合3面に以下の記事が出ていた。

がん治療への応用としては、このiPS細胞から免疫細胞を増やして癌を効果的に攻撃できるとのこと。これはすごい!!是非、早くこの治療法受けられないかな~~っ? 
現在は、マウスで免疫細胞の作製に成功している模様。
人への実用化を切に希望します。

3/6/'09の記事は概ね以下の内容である。 
大阪大学の澤芳樹教授らは、あらゆる細胞や組織に育つ能力を持つマウスの新型万能細胞(iPS細胞)から心臓の細胞を作り、心筋梗塞(こうそく)のマウスに移植して病状が改善することを確かめた。iPS細胞を応用して心臓病の症状改善に成功したのは世界初という。ヒトに応用できれば患者の多い心筋梗塞の新治療法になる。  3月5日から東京で始まる日本再生医療学会で発表する。澤教授と三木健嗣研究員、斎藤充弘特任助教らは京都大学の山中伸弥教授が開発した手法でマウスの細胞からiPS細胞を作製。培養方法や添加剤などを工夫して99%以上の高い確率でiPS細胞を心筋細胞に変化させた。

★iPS細胞とは人工多能性幹細胞(induced pluripotent stem cell)。ES細胞(胚性幹細胞・Embryonic stem cell)と同じように、さまざまな細胞への分化が可能で、再生医療などへの応用が期待されている。受精卵を用いて作るES細胞には倫理上の問題がつきまとうが、iPS細胞は京都大学の山中伸弥教授のグループらがヒトの皮膚細胞からの作成に成功(2007年11月21日発表)。iPS細胞は再生医療のほか、創薬にも活用できる。分化した細胞に薬剤を加えて副作用の危険性を調べる。難病患者からiPS細胞を作って解析すれば、発症原因や治療の糸口も見つかると期待されている。

2009年2月24日火曜日

夫が前立腺がんの疑い!!

今日は私の夫の話。

 夫が先月の人間ドックでの検査にひっかかったPSA値以上のため、泌尿器科を受診した。
 PSAとは健常男性の前立腺から分泌される物質で、精子の保護膜成分のたんぱく質を分解して開放する役目がある。通常PSAは血液中に流れ出ることはないが、前立腺の疾病によって浸出して検査に反応するようになる。PSA値が高ければ高いほど前立腺がんの確立も高くなり、年齢にもよるが約4.0 ng/mL程度から疑いが強くなるとされる。 4ng/ml以下は陰性、4.1ng/ml~10ng/mlはグレーゾーンとされ、正常値より若干高めの値で、がんの人と前立腺肥大症など、前立腺の他の病気の人が含まれている可能性がある。10.1ng/ml以上になると陽性で前立腺癌の疑いがある。高い場合は数百ng/mlという数値が出ることもあるらしい。
 夫の場合は、まだ値は低いが過去5年に比べると値が急に2倍以上となっているため、再検査を勧められた。医者によると、細胞検査まではまだ不要と思われ、とりあえず定期的にPSA検査をして今後の対処を考えるとのこと。夫が医者から聞いた話によると、細胞検査も大変なようで1泊2日を要し、手法もおしりの穴から超音波エコー探知装置を入れて、その画像を見ながら針を刺して採取するので、後で出血や炎症が発生することもあるとのこと。

なにもなければよいのであるが...、病気はもうたくさん。

2009年2月16日月曜日

緩和ケアの提供があまり進んでいない!!

今日の日経新聞に出てたけど、がんによる強い痛みを感じた患者のうち、治療で完全に痛みがとれたのは約1割程度しかいないんだって。
慶応大教授らの研究班が実施した患者調査結果だけど、痛みを感じても治療を受けなかった患者も2割弱いるらしい。政府は2007年6月に閣議決定したがん対策推進基本計画は痛みを取り除く「緩和ケア」の充実を重点課題の1つに掲げているけど、医療現場の取り組みは遅々として進んでいないようだ。
疼痛ってほんとに苦しいんだよね。癌じゃない人にはこの痛み分ってもらえないのかな??
早く緩和ケアをたくさんの病院で備えてほしいと思う。

調査は2008年6月~7月にかけて、慶大の高木安雄教授らの研究班が実施。69のがん患者団体を通じて調査票を配布し、1634人が回答したとのこと。

2009年2月15日日曜日

がん治療、最新の放射線療法は?

骨以外にもあちらこちらに転移していて、メタストロンだけに頼っていられない。特に両肺に転移している癌をなんとかしたい。なんてたって呼吸できないと困るからね。抗がん剤もほとんど効かなくなってきているし。
なにかよい放射線治療ないかな?
次の手を考えるために、現在の放射線療法を整理してみた。

結構いろいろあって、肺転移部には、5の「トモセラピー」がよいのかしら?
多発性肺がんに対しても有効な手法のようだから、私の乳がん肺転移にも効かないかな~...

1.粒子線治療
 近年、サイクロトロン(円形加速器)やシンクロトロン(同期加速器)などの加速器を使って、陽子や炭素の原子核を加速し、がんに集中して照射する治療法が確立されている。粒子のなかでも陽子を使う粒子線治療を陽子線治療と言い、炭素の原子核を使う治療を重粒子線治療と言う。 この粒子線治療の特徴は粒子が運動を停止する直前に最大のエネルギーを放出するという性質(ブラッグピーク)を利用し、がん病巣内部で粒子が最大のエネルギーを放出するようコントロールされているということで、従来の放射線治療では困難であった膵臓などのがん治療にも成果をあげているようだ。 特に重粒子線治療では、X線やガンマ線で殺せないタイプのがん細胞も殺すことができる。しかし胃や腸のように不規則に動く臓器や、白血病のように全身に広がっているがん、広く転移したがんには適応できず、効果は固形腫瘍に限定されるとのこと。

2.ガンマナイフ
 この治療装置は、ヘルメット型の固定具を患者の頭部にかぶせ、そのヘルメット型の固定具から、コバルト60という放射線が、がん細胞の1点に集中して放射されるというもので、脳腫瘍の治療に使用され、ナイフで切り取ったようなシャープな効果が得られることから、このように呼ばれる。30年ほど前から始まり、脳腫瘍には治療実績もある。ただし、患者の頭部は動かないよう金属でしっかりと固定される必要がある。

3.サイバーナイフ
 ガンマナイフをさらに進化させた治療器がサイバーナイフと呼ばれるもの。この治療法では自由な位置と角度から弱いX線を患部の1点にコンピュータ制御のロボットにより集中して照射する。2台のX線透視用カメラが患者の動きをモニターし、患者のセットアップ時のずれや治療中の微妙な動きを自動的に検出し、ビームを補正する。 この装置では病巣位置の確認のため、メッシュ状のマスクをつけるが、ガンマナイフと異なり、頭部を金属で固定する必要がない。 日本ではまだ首から上の脳腫瘍や耳鼻科、口腔外科の腫瘍などに限定されるが、この方式でアメリカなどでは肺がんや膵臓がんへの治療も行われ、正常細胞へのダメージが少ないことから今後の発展が期待される。

4.Xナイフ・アキュナイフ(リニアックナイフ)
 従来から使用されてきたリニアックまたはライナックと呼ばれる直線加速放射線治療器にXナイフと呼ばれるシステムを組み込むことで、病巣部に多方向から正確に1mm~2mmという誤差で集中照射が可能となった。またアキュナイフを組み込むことで病巣の形に合わせた不整形照射も可能となった。 ガンマナイフと違って多数回照射(分割照射)ができるので、病変部位周辺の正常細胞への影響を低く抑えることができる。またガンマナイフより大きな病巣も治療できるとのこと。治療成績はガンマナイフと同程度と云われ、主に頭頸部がんに使用され、前立腺がんなど体幹部のがんにも照射が検討されている。全国の基幹病院で採用されている。

5.トモセラピー
 次世代放射線治療装置トモセラピー(TomoTherapy)も世界的に注目されている治療器である。このメカニズムは放射線照射装置にヘリカルCTの原理を応用し、放射線ビームをらせん状に回転させながら患部のみ正確に照射することを可能にしたもの。この装置はピンポイント照射が可能なだけでなく、複雑な病巣や、一度に複数の腫瘍に対応できるというメリットがある。 従来は難しいとされていた前立腺がんや多発性肺がんなどの放射線治療も可能となり、集中照射から広範囲な照射まで可能なため、サイバーナイフやXナイフより多くのがんに対応できます。

6.ノバリス
 ノバリスと呼ばれる強度変調放射線治療器も登場している。これもいろいろな方向から立体照射ができますが、照射する面の病巣の形状に合わせてビームの形、密度を瞬時に変化させることができるという画期的なもの。さらに動体追跡装置も組み込まれており、がん病巣への正確な照射が可能である。 照射位置決定が高速で処理され、患部に高エネルギーを集中できるため、治療時間が20分~30分と短く、外来でも治療が可能というメリットがある。リニアックを用いたXナイフが主に頭頸部腫瘍対象であるのに対し、それ以外にも肝臓がん、肺がん、脊椎がん、前立腺がん等全身のがん治療が可能。 効果は手術と同等かそれ以上と云われているが、ピンポイント照射を得意としているだけに、広範な遠隔転移や腫瘍の形がはっきりしない型のものには使えない。

7.フォーカルユニット
 放射線治療装置(ライナック)とCTを一体化させた装置です。放射線治療の前にCTで照射する部位を確認し、照射するため、高精度の治療が可能。放射線の位置を縦・横・高さの三次元で変化させられるので三次元フォーカルユニットとも呼ばれている。 この装置は日本で開発されたもので、この機器を設計した植松 稔氏によると、平面方向すなわち二次元で変化させる照射よりも正常細胞への影響が少なく、より効果が大きいとのこと。

2009年2月11日水曜日

筑波大 乳がんの増殖・転移抑制のたんぱく質発見

最近以下の新聞記事があった。

乳がん末期がん患者としては、希望の神様。
はやく実用化して欲しいの一言。

乳がんの増殖だけでなく転移も強く抑制するたんぱく質を、柳沢純・筑波大教授らが見つけた。増殖と転移を同時に防ぐことができる新しい治療薬の開発が期待される。8日付の英科学誌ネイチャー・セル・バイオロジー電子版に掲載された。
 研究チームは、標的となるたんぱく質に付着して分解を促す性質を持つ「CHIP」と呼ばれるたんぱく質に注目。マウスに乳がん細胞を移植する実験では、移植の約3週間後、CHIPの量が少ないマウスは乳がん細胞が大きな腫瘍(しゅよう)を作り、盛んに転移した。
 一方、CHIPの量を多くすると、腫瘍の形成と転移を抑えることができた。実験から、CHIPは乳がんの転移を進めるたんぱく質「SRC-3」など、多くの乳がん悪性化たんぱく質を標的にすることも突き止めた。
 CHIPは、乳腺以外の正常な細胞にも存在するため、乳がん以外のがんでも悪性化を抑えている可能性があるという。また、死亡するがん患者の9割は転移が原因とされる。柳沢教授は「転移の問題を解決することは大きな課題だった。CHIPの働きを高める技術を開発し、さまざまながん治療に結びつけたい」と話す。

ご無沙汰。しばらく入院&旅行で投稿さぼってました。

こんにちは。ミッキーです。
久し振りの書き込みです。

昨年、2008年9月30日の書き込み後、疼痛がひどくなり10/7から10/21まで入院した。 その後、退院し養生のため遠くに旅行していたので、本日まで間が空いてしまった。

全身の痛みは良くなったようである。平穏に日々過ごせることに感謝。

しかしメタストロンは注射後、7か月近く経過するので、そろそろ効果が無くなってきているようだ。

また、頑張って投稿することにしよう。